エイレン・N・アーロン博士によるHSP(とても敏感な人)チェックリストです。
次の質問に、感じたまま答えてください。少しでも当てはまるのなら「はい」と答えてください。まったく当てはまらないか、あまり当てはまらない場合に「いいえ」と答えてください。
01.自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
02.他人の気分に左右される
03.痛みにとても敏感である
04.忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
05.カフェインに敏感に反応する
06.明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などにに圧倒されやすい
07.豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
08.騒音に悩まされやすい
09.美術や音楽に深く心動かされる
10.とても良心的である
11.すぐにびっくりする(仰天する)
12.短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう13.人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
14.一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
15.ミスをしたり物を忘れたりしないよういつも気をつけている。
16.暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
17.あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
18.空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
19.生活に変化があると混乱する
20.デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
21.動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している22.仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
23.子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
以上の質問のうち12個以上に「はい」と答えたあなたはおそらくHSPでしょう。しかし、どの心理テストも、実際の生活の中での経験よりは不正確です。たとえ「はい」がひとつかふたつしかなくても、その度合いが極端に強ければ、そんなあなたもHSPかもしれません。
引用*エレイン・N・アーロン「The Highly Sensitive Person」
日本語訳「ささいなことにもすぐに動揺してしまうあなたへ。」
富田香里 / SBクリエイティブ株式会社
私の場合、21項目が「はい」に該当しました。
『5人に1人』『人口の20%』というHSPの割合は、多く感じました。少数派には違いないですが、それほど少なくもありません。正直、自分と同じような感覚を持つ人が、5人に1人も存在するとは思えず.. (それほど自分の偏りを自覚しています)
12個以上該当すればHSPということですが、ひとつの項目に当てはまる度合いは、個々によって幅広いです。仮に回答方法が4択(「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」「どちらかといえば当てはまらない」「あてはまらない」)だったなら..
それぞれの回答により点数に差が生じて、合計にはかなりの幅ができ、敏感さの「度合い」についても目安を知れるように感じますが、このチェックリストは2択なので、大まかな目安という印象です。
また質問の捉え方としても、例えば01の場合、〈環境の微妙な変化によく気付く〉という問いに対して、どの程度を〈微妙〉と位置付けるかはそれぞれの感覚によって異なってくるだろうと思います。
『自閉スペクトラム症』の『スペクトラム』は『連続体』という意味で、定型発達と変わらない人から重度の人まで、その境界線は曖昧です。この考え方はとても自然で、日常的に人と接する中でとても納得がいきます。
敏感さも想像力も、極端に差があるわけではなく、連続性のあるもの。『5人に1人』というその『1人』に該当する人達の間にも、かなり大きな差が生じるようにも感じてしまいますが..
実際にはどうなのでしょうか。
より詳しく自分の特性を掴みたい場合は、複数のチェックリストを試して、少し違った角度からも敏感さを考えてもいいのかもしれません。