性質の異なる敏感さを併せ持つ息子マコト(*HSC+ASD)と、敏感な気質(*HSP)との付き合いも長くなった私。
感覚や感情が連鎖しあうような私たちの、これまでとこれからについて。
HSP視点から見た発達障害とHSCについて。
定型発達の人達に合わせて作られた社会で、自分らしさを発揮しながら
敏感さをプラスに生きていくには..
私なりに記録を残しておきたい、この子が幼児期からそう考えていました。
*HSP・HSC : 先天的にとても敏感な人(子)
敏感さを味方に生きていく
はじめまして、ひといちばい敏感な息子マコト(8)と暮らすひといちばい敏感なひと、マメと申します。感覚的・心理的な過敏さを抱える状態は、どれくらい人生に影響を及ぼすのでしょうか..? 『敏感ではない』という方にとって、私たちの常識の世界が少し大袈裟に聞こえるかもしれないということは、いつも頭の片隅にあるような気がします。
私たちにとって、過敏さは日常生活のあらゆる場面で密接に関わってくる問題です。コントロールすることは容易なことではなく、自己理解を深めて、環境を選んだり、バウンダリー(他者との境界線)を育てることは大切です。
けれども、微妙な変化に気がつく私たちは、多くの刺激に対する反応がストレスとして蓄積されやすいだけではありません。敏感さがもたらす恩恵が、人生を豊かにしてくれていると実感する場面もとても多いのです。そして、自分の感覚を誰かと共有できるということは価値観の共有にも繋がって、大きな安心に繋がります。
私にとって、人生で初めて出会えた〈自分の感覚〉を、深く共有できる相手は、我が子だったのかもしれません。マコトとは心理的なプラス面とマイナス面、五感の過敏さとその影響についても、深く分かり合えるのです。お互いを支え合って生きている、まさにそんな毎日です。
心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ。
「星の王子さま」サン=テグジュベリ
私とマコトが好きな言葉です。見えないモノに翻弄され、悩んだりもする私たち。でも本当に大切なことを見過ごすこともありません。敏感さは、見方を変えると特別なギフトなのかもしれません。
HSP/Cについて。こちらのサイトではいち当事者として、良くも悪くも気質の《ありのまま》を伝えていきたい思いでいます。そして、マコトにはHSCだけではなく、感覚処理障害や発達性協調運動症など発達障害が伴います。感覚処理の問題が発達の課題に多く認められると言う現実から、*ASDを始めとする発達障害について学ぶことは私にとって大変重要なことでした。
マコトにASDの診断を求めてきたことも、改めて必要なことだったと思えるし、彼を深く理解していく上で大きな助けになっています。
また、HSCの概念に当てはまるような感受性の強い子が、感覚処理に課題がある場合に、特に敏感ではないASD児に比べて、更に自信を失いやすく二次障害に繋がりやすいことは、似た子育てをされている親御さんに知っていただきたい点です。
マコトの複雑な敏感さ・過敏さについて、これからも向き合いつつ、成長記録を残していきたいと思います。
*ASD : 自閉スペクトラム症(対人関係の苦手さやこだわりの強さが特徴の発達障害のひとつ)
HSP・HSCとは? 敏感かどうかを知るための手がかり
▶︎ HSP /セルフテスト
▶︎ HSC かどうか知るための23のチェックリスト