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不安に役立つ習いごと【HSC・ASD】

不安を解消?ロジカルシンキングの効果

この数年、プログラミングというワードが世の中に溢れ出し、小学校でのプログラミング教育の必修化も目前に迫りました。
プログラミングとは、コンピューターが理解できるプログラム(言葉)で、コンピューターにどうやって動いて欲しいか指示を出していくこと。その命令方法を学んでいく上で論理的思考力を育てることが、プログラミング教育の目的であるという話を聞きます。論理的に考えていく力は、敏感っこにとって社会でどのように役立つのでしょうか。

感情に支配されることが多く、漠然とした不安にのまれてしまいやすいHSC(人一倍敏感な子)のマコト。自分の感情に圧倒され、制御がきかないまま、問題がどこにあるか明確にわからなければ、その解消の糸口を見つけることもできません。特に運動発達の自覚などから、どうしても自己肯定感が低く、ネガティブ思考も強くなりがちな彼の場合、否定的な感情の強さが目立ちます。

感情的な調整スキルを学んでいくことで、問題解決に向けて、第一歩を踏み出していって欲しい。そうすることで心の安定も変わってくるように思うのです。プログラミング学習を通じて、論理的思考(ロジカルシンキング)を鍛えていくというのは..

 物事を順序立てて考え、
 結論を導いて、
 計画的に実行していく。


そんな経験を重ねていくこと。
こうして問題解決能力を身につけていくことは、マコトにとっても心強い武器のひとつになりそうです。日常で直面する複雑な問題に対しても対処ができるように..!

新時代を生き抜いていくために役立つスキル。必修化されるからということではなく、マコトが自分自身を守る本質的な能力を磨くために、プログラミング学習を楽しめたら.. と願っています。


【視覚優位】ビジュアルプログラミングのメリット

小学校では論理的思考を学ぶことが重要視され、プログラミング言語の習得は目的としていないようです。英数字や記号を使用したコードと呼ばれる一般的な言語(JavaやC言語など)は、大人でも初心者には複雑..

そのため小学生のプログラミング学習では導入として、絵や図を使って視覚的にわかりやすくデータを動かすビジュアルプログラミングが使われています。子ども向けに工夫されたこれらのビジュアルプログラミングは、ゲームの延長戦上として抵抗なく学習をはじめやすいのが特徴です。

ビジュアルプログラミングの中でも子どもに馴染みやすいのは、命令の書かれたブロックをマウス操作でつなぎ合わせてプログラムを作っていくブロックタイプ。最も有名で、一般的に広く使用されているスクラッチ(Scratch)もこのスタイルです。

マコトがスクラッチを始めたのは3年前、1年生の頃。視覚優位で感覚的に物事を理解していくタイプのマコトは予想以上に飲み込みが早く、直感的にブロックを組み立てることができたのです。見事にハマりました。

▶︎Scratch / スクラッチ 
子ども向けプログラミング学習環境。米国・マサチューセッツ工科大学のメディアラボが無料で公開しています。
公式サイトから「作成する」ボタンを押せばプログラミングがスタート。アカウントを作成すれば自分専用ページが作成でき、作品の保存も可能になります。


耳からの情報を処理することの苦手さから、一斉指示が通りにくく、困ってしまう場面も多いマコト。そのため学校では視覚的な支援なしには学習がスムーズにいかないこともあります。
だけど家庭学習では、PCを使ってわからないことを自分で検索していくということが定着してきました。漢字、言葉の意味、英単語のスペル、地図、動植物のこと、宇宙について..そして、ゲームの攻略についても。
自由にPCやスマホを使える環境では、人からの指示が入りにくい状況でも、自分でキーワードを組み合わせながら、知りたい情報にたどり着く力がついてきたことは、彼の生きていく力としては大きな意味を持ちます。
そして、目で情報を確認しながら進めていくという作業は、ビジュアルプログラミング学習においても役立っていて、その特性は強みです。

マコトのように視覚情報が入りやすいというお子さん、コミュニケーションに苦手さがあるというケースでも、一人で完結して進めやすいプログラミングという作業は向いているのかも..?しれません。

▼小学生向け・その他の主なビジュアルプログラミング
 
 MakeCode / メイクコード 
 Microsoftが開発。「MakeCode for Minecraft」や「MakeCode for micro:bit 」など、様々なバージョンが存在します。

 Google Blockly(グーグルブロックリー)
 Googleが公開しているプログラミング言語。アプリ一覧から7つのアプリが選択できます。

参考

■プログラミング教育に対応した番組『why プログラミング nhk(Eテレ)』では、厚切りジェイソンさんがわかりやすくスクラッチを教えてくれます。

■就学前のお子さんには、タブレットを使用するスクラッチJrというプログラミングアプリがおすすめです。スクラッチがベースになっていて、指で操作しながらゲームやアニメを作ることができます。
スクラッチJr
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