ホームスクーリング

『あつまれどうぶつの森』から学ぶ〜箱庭療法〜

【あつ森】日常を抜け出した社会勉強のチャンス

ステイホームが続く中、コロナ疲れという言葉も聞かれます。突然、当たり前の日常を奪われ、ステイホームを余儀なくされた暮らしの中で、見通しの立たない毎日にストレスを抱えている方は多いだろうと思います。
また長期化する休校で、学習の遅れなど不安要素は多いものの、この非常事態をネガティブにばかり捉えたくはなく、アナログ主体な日本の働き方や学び方を、強引にでも変えていく機会になって欲しい。そして、子ども達が学校以外の社会を広く深く知っていけるように、外出自粛期間を生かしていきたい..と考えつつ、いまの過ごし方を模索する毎日です。

2年前からホームスクールで過ごしている我が家。学校に行かないことがマイノリティではない現在、オンラインゲームを積極的に学びに役立てたい気持ちは、これまで以上に迷いを感じません。ゲームは息子のマコトにとって、単なる娯楽ではなく、最高の教材でもあり ”学びの宝庫” かもしれません。

いまの社会情勢から多くの人が求めているのと同じように、息子のマコトも3月に発売されたゲーム・Nintendo Swith 『あつまれ どうぶつの森』(以下『あつ森』)の中で、”無人島移住” というリアル生活とはかけ離れた、ゆったりとした世界観に連日没頭しています。現実と同じ時間が流れる無人島で、自分の島の発展に注力しながら、その愛くるしい世界観に癒されているのです。

この記事では、プレイヤーが自由なカスタマイズで個性を発揮できる ”あつ森”の魅力について、簡単に触れています。学校では教わらない、社会生活で役立つシミュレーションを楽しむことができますよ。



【あつ森】無人島開発シミュレーションから学ぶこと

実際の日常生活では、幼い頃から「自由」があまり得意でないマコト。自分で考えて何かを選択することが苦手なのかもしれません。決断の結果、後悔することも怖い..そんな心理は何となく伝わってきます。
選択・決断することに対しての自分の責任を感じていくこと、その積み重ねは、きっと人生で大切な経験。だけど、実生活ではHSCという気質上、傷つくことを避けたくなるのもわかります。

そんな彼にとって、現実世界を模倣したシミュレーションゲームは、見通しとして役立つことが多そうに思うのです。

『あつ森』の無人島開発は、何もないゼロからのスタート。まず、無人島生活の第一歩は、テントを張ることから。その後は ”たぬき開発”のスタッフたちにサポートされつつも、自分の力でコミュニティを作りあげていかなければなりません。自由度が高い分、自分で考えて選択していく必要が多いことがポイント。ゲームを進める中で、様々な社会生活を擬似体験していくことになります。

住まいの場所選び・造り方、
ローンの効率的な返済方法、
住民との関わり方、
お金(ベル)の稼ぎ方・使い道、
カブ(株)の売買、
売り土地の作り方、
DIY、
インフラ整備..

わからないこと・知りたいことは、自分でググったり、youtubeを参考に進めているそうです。
・自らの意思で判断・行動
・現実世界で体験する前に仮想空間で挑戦
・失敗を経験
・結果は自分の責任

そこからの気付き・学びはリアルに生かしていけるのではないかな..??
誰かからの指示を待つのではなく、自分で考えて行動できるように、自主性・主体性を高めていくことは次世代を生き抜くのにきっと必要な力。無人島で、気負わずに楽しんで経験して欲しい。

スローライフを楽しみながら、島を発展させていくことがテーマの『あつ森』。コロナストレスから心を守ってくれる、まさにいま求められているゲームという気がします!



『あつ森』で表現する敏感っこの世界【箱庭療法】

世界的に医療や福祉分野で取り入れられている、”箱庭療法” という遊びが中心の心理療法があります。砂入りの箱に、ミニチュア玩具を好きに配置するなどして自分の世界を作っていくというもの。ASDやHSCの敏感っこたちにとっては、そんな風に自分たちの感性豊かな内面世界を表現して、周囲に理解されるということは、大きな意味があるだろうと思います。

主体性の弱さに対するアプローチとしても期待できそうで、マコトも幼児期に試してみたい!と考えていたこと、『あつ森』をプレイする彼を見ながら思い出しました。

毎日せっせと作り上げている彼の無人島。限られた島のスペースに、何をどこに建設するか、家のインテリアはどうするか.. 『マインクラフト』とはまた違った角度・視点から、彼を理解する上で新たな発見の多いこと..! 見ていて私も面白いのです。

いつも空気や表情を読みながら、周囲に合わせることが多いHSCのマコト。この無人島にはバトルもなければ、間違いもありません。ゆるい世界で気兼ねなく思う存分に、自分らしさを発揮して欲しい。そして彼の表現や主張に対して、私もなるべく丁寧にリアクションを返したいと思います。

『あつ森』最大のメリット〜コミュニケーションを深める〜

『あつ森』の大きな楽しみは、通信でフレンドの島へ遊びに行ったり、自分の島へ招待したりできること。マコトも日頃はそれほど交流のなかった他校のお友達とも、この休校期間に『あつ森』を通してオンラインで繋がるようになりました。チャット機能で、リアルタイムでの会話も楽しめます。お互いの島を行き来しながらお喋りは普段よりも盛り上がり、コミュニケーション力も鍛えられたかもしれません。
島に集合してみんなで鬼ごっこをする。それだけでも盛り上がって楽しいようです!

*最大8人まで同時プレイが可能

▶︎あつまれどうぶつの森 公式
▶︎どうぶつの森 観光局
▶︎どうぶつの森 Twitter公式アカウント

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▶︎マイクラで学ぶ次世代の重要スキル【遊びから学びへ】

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