外出自粛〜通院・通所を再開
外出自粛要請の事態から、診察縮小を余儀なくされていた息子マコトの主治医のクリニック(小児リハビリ・精神科)が、通常診療を再開しました。
自粛モードから医療機関の受診を控える動きが広がる中で、主治医のクリニックも、もともと公的支援のないこともあって運営が厳しいとのこと。収益の減少が長期化すれば、コロナ 時代の生き残りが難しいのは医療機関も他と同じ.. 万が一、閉院の事態になってしまったら。私たち親子にとっての大切な道しるべを失うような空虚感を抱きそうです。
敏感気質・HSCのマコトは、2歳後半で主治医から発達障害の診断が下りました。小4現在、再診・親の診察を定期的に受け、作業療法を継続しています。こちらでは母親向けの心療内科を受診したり、幼児期に理学療法士の先生から*ボイタ法を習っていたことも。ここへ通っているから、自分の育児を立ち止まって考えたり、振り返ったりもできているのだろうなと思います。
そして、クリニックと同時に併設の放課後デイ(個別・学習特化)も、臨時休所からの再開しました。マコトは2年生からこちらのデイで個別指導を受けています。
学校の支援級では学習面はほぼ管理されていない状態なので、ここでの学習時間は彼にとってかなり貴重な学習機会。丁寧な学習計画のもと、担当の臨床心理士の先生は無理なくその時々のメンタルに配慮して進めてくださるので安心..家庭ではなかなかスムーズにはできないこと。
これからもここで自己肯定感を育てていきたいから、ここへ安定して通院・通所できる日常がどれだけありがたいことか、今回のコロナ騒動で改めて実感しています。
自粛生活からの日常再開への壁
3月。
既にマコトは新型コロナウイルスの感染には敏感だったものの、私と公共交通機関を使って、毎日3箇所のデイや通院・習い事に出かけていました。
乗り物に乗ると特にナーバスになるマコトは、小さな空咳(チック)が止まらなくなる状態。誰かが軽く咳き込む音が聞こえると、顔を硬らせるという感じ。バスでは窓を開けたがりました。
HSPの私も外出時は神経を使うので、私の空気感が彼をそうさせているかもしれません..
4月。
外出自粛要請前から、自主的にデイも休み始め、そのうち2箇所のデイがZoomでのオンライン支援に切り替わったことは大変ありがたかったです。自宅で過ごすようになり、彼もずいぶん落ち着きました。
5月。
連休が明け、外出自粛要請が延長。学校も月末まで休校が続きます。マコトも、私が夕方に20~30分ほどの散歩に誘う以外は、自分から外に出たがることはありません。
もともと、運動面での課題が大きい子です。運動・リハビリの機会が極端に減ったことで、筋力の低下は正直かなり心配。自宅で過ごす期間が長期化することによる心身のデメリットも気になるようになってきました。
主治医のクリニックへ通院・通所を再開するタイミングで、少しずつ外出の不安を軽減できるように工夫が必要です。
不安に共感することの大切さ
新型コロナウイルスは大人にとっても未知のウイルス。例え専門家が仮説を立ても、鵜呑みにはできません.. 3密を避けた外出なら大丈夫と、根拠なく説明して納得させることは難しいし、HSCであるマコトへの適切な対応だと思えませんでした。9歳の彼なりに、自分で新聞記事やニュースから情報を得て、自分なりに危険性を理解しているのです。怖がらせないようにと過度に配慮するのは違うのかな..
新型コロナウイルス以前から、目に見えないモノに敏感なマコト。彼が心配なことに対しては「心配だね」と共感してあげたい。自分なりに納得できる対策で不安が軽減されることは、そうできるように手伝わないと.. と、思う。
だけど、すぐ「大丈夫」と言ってしまいそうな自分。過度に神経質になりそうな時も、その言動を否定しないであげられるかな.. 気をつけたい。
〈マコトが安心できている感染予防対策〉
■マスク
■使い捨てビニール手袋(公共交通機関やスーパーなどで)
■花粉症眼鏡(無意識に目・顔を触らない)
■階段を使う(エレベーターを避ける)
■除菌シート(気になった時に手を拭けるように)
■人の少ないルートを選ぶ
〈クリニックの感染予防対策〉
■エントランス→床にガムテープで道しるべ(受付前に手洗いへ誘導)。
■受付 →体温を申告・ペンは各自持参
■待合室→書籍・玩具・スリッパを撤去(各自持参)
■ソファ席→隣と2mの距離を保てるように、物理的に座れない工夫。
視覚的にとてもわかりやすい工夫をされています。
住まいの地域でも、外出自粛要請の解除が目前です。少しずつ、日常を取り戻していけるように焦らずに彼のペースを見守らないと、と思います。