〜子どもの心理的な敏感さと発達障害に関心のある方へ〜
先天的に敏感な気質(HSP / The Highly Sensitive Person)の私は、同じ気質(HSC / Highly Sensitive Child)の息子と暮らしています。
彼はHSCだけでなく、自閉スペクトラム症に多く伴う『感覚処理障害(SPD / sensory processing disorder)』を併せ持つことで、日常の生活にも困りごとが目立ち、集団の中で自信を持って自分らしさを発揮することができませんでした。けれどもホームスクールに転換し、好きを追求し始めたことで、現在では一度大きく失った自信を取り戻しています。
こちらのブログには『発達障害を併せ持つHSC』を育てる母として、経験に基づくことを中心に記していきたいと思います。敏感さに悩む方々に、私たち母子の経験を知っていただけるとしたら、どこか救われるような思いです。
HSCが感じる敏感な世界【HSP視点から振り返る】
HSPの私が人とは違う物事の捉え方・感じ方をしているのだと自覚したのは、初めての集団生活を経験した幼稚園の年少時。周囲に気付かれないよう必死に『普通』を装いました。幼いなりに人と違う事は、自分にとって不利益だと感じ取っていた、私の生きる術だったのだと思います。
例えば、クラスの誰もが何でもなくやり過ごせるような日常の一コマ。そんな場面でなぜか自分だけは胸のザワつきが止まらずに、消耗してしまうことも..。その理由は過度な不安・緊張、刺激過多など。そういった状態で就学までに自己肯定感を高められなかったことは、振り返れば当たり前だったように感じています。
次第に赤面症や場面緘黙(※1)にも繋がりました。根源は自信がなかったことからの対人恐怖心であり、こういった状態は、社交不安症(※2)と呼ばれているようです。
マコトを出産直後、『The Highly Sensitive Person』・『(邦題)ささいなこともすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』エイレン・N.アーロン(著)という書籍に出会い、HSPという概念について知り、改めて極端な敏感さに翻弄された人生を送ってきたと、自分の生きづらさについて紐解くことができました。
刺激の受け取り方そのものが偏っているコトや、極端に多く感じ取るモノを深く考えてきたこれまでの人生について。母となりマコトの敏感気質に気付いてからは、この子を守るための自分に必要な学びだったと考えるようになりました。マコトが過去の私の人生に大きな意味を与えてくれたようにも感じてしまいます。
(※1)家庭ではごく普通に話し、社会的な状況では、声を出したり話すことができない症状が続く状態。参照 : かんもくネット
(※2)日常生活が送れなくなるほど人前で強い恐怖や不安を感じてしまう症状。気持ちや性格の問題ではない”こころの不調”。 参照 : ふあんナビ
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